みなさん中深海ジギングって知ってますか？
文字通り【中深海】と呼ばれる深さのポイントで行うジギングです。
中深海というだけあってなかなかの深さで200ｍから深ければ400ｍくらいのポイントを探ります。
釣れる魚もいわゆる深海魚系です。
スミヤキ、クロムツ、まれにのどぐろ(アカムツ)なんかも釣れるまさに高級魚狙いのジギングです。
深海系の魚って脂もあって本当に美味しいんですよね。
このノドグロやクロムツ、深海魚系の魚って大きければ大きいほど味が良くなります。
ただでさえも脂乗りが良いのにさらに乗ってきます。
皮目をバーナーであぶれば脂がほとばしり、一口食べればとろけるような身に上品な脂も相まってまさに最高。
けどそんな大型になると一般的に出回ることもありませんし、高級料亭などに卸されるのが殆どなのでなかなか庶民には手が出せる価格帯にはありません。
そんな大型サイズもまれに釣れることがあるのも釣り人の特権であり中深海ジギングの醍醐味でもあります。
中深海ジギングは実は初心者の方でも比較的簡単にできるので個人的にはおすすめの釣りです。
着底を取るのは少し難しいかもしれませんが、ザ・ジギングみたいにガンガンしゃくることもないですし一日通してのんびりと釣りができると思います。回収がちょっとしんどいくらいです。
200~300ｍ底から200ｇ～400ｇのジグを回収するのは少し骨が折れるかもしれません。
そこは辛抱してください。笑
【誘い方】
色々な誘いがありますが、大きくしゃくってみたり小刻みに動かしてみたり、その日の状況に合わせて誘いは変えてみて下さい。
アカムツ狙いの場合は基本的に大きな動きは要らないみたいです。
大きくしゃくっているとクロムツがヒットする可能性が上がります。
【ヒットした感触】
ただでさえも水深200ｍ以上のポイントで行う釣りです。
ジグをしゃくるだけでもかなりの負荷が乗ってきて釣れてると勘違いされる方もしばしば。
よくアタリが分からない、掛かっているか分からないという方がいらっしゃいますがしっかりアタリも出ますし掛かればズシンと負荷がかかります。
まれにユメカサゴの小さいやつなんかが掛かった時はいつまで経っても他の魚はかからないのであまりにも自分だけアタリが無い流しなどあれば一度回収してもいいかもしれませんね。
【ヒット後】
ヒット後はなるべく慎重に上げましょう。
基本的にポンピングは行いません。
海面に穂先を向けるようにして一定の速度で巻いていきましょう。
ドラグは波で船が浮いたときに出るくらいに調整しなおすのがおすすめです。
あまりドラグをきつくし過ぎるとせっかく巻き上げてきた魚が身切れでバラしてしまうかもしれません。
めちゃくちゃもったいないので要注意です。
【タックル】
タックルセッティングに関して
ロッドはSHIMANOでいう4番前後(時には大きくしゃくりあげることもあるので5番でもいいかも)
リールは小型リールなら300番、大型なら重くてしんどいので2000番くらいまでにしておきましょう。
初めての方は回収時の糸裁きも難しいと思いますのでレベルワインドが付いていて剛性が高いオシアコンクエストの300番台かソルティガICの300番台がおすすめです。
回収時の負荷もそれなりにかかるのでロングハンドルカスタムにしておけば楽に釣りをすることができます。
使用するラインは1～1.2号。
船宿によってはラインの号数指定なども御座いますのでしっかりと確認したうえでご乗船下さい。
おすすめのラインはバークレイのスーパーファイヤーラインかサンラインのジガーULT4本撚りです。
スーパーファイヤーラインは作りが特殊で伸び率が少なく尚且つ水切りもとても良いので中深海～深海ジギングにはうってつけのラインになっております。
巷ではラインブレイクが多いなんて言われていますが他社のラインに比べてラインがつるつるとしていて摩擦が掛かりにくいのはデメリットを持っているので実際のところブレイクではなくノット抜けが殆どです。
私はFGノットで組んでいますが、他社のラインを使うときよりしっかりテンションをかけながら多めに編み込んで仕上げています。
今のところすっぽ抜けなどは0です。
ちなみにヨツアミのオムニウムなどは強度はありますが若干伸びが良すぎる感覚です。
伸びが大きいとアタリもより取りずらくなったりするので是非参考にして下さい。
【よく釣れるジグ】
個人的に中深海ジギングで良く釣れるなと思うジグはシーフロアコントロールのクランキーとディープライナーのスピンドル、ウロコのウロコオリジナルです。
各商品ともに軽いウェイトから400ｇを超えるウェイトまで用意されているので状況に合わせてグラム数の使い分けが可能です。
必ずしもグロー系が釣れるというわけではありませんが、もしグロー系を入れるのであればドットグローをチョイスしてください。
個人的な感想としては釣れます！！
困ったときのドットグローを頭に入れておきましょう。
【アシストフック】
アシストフックは中深海ジギング用として2本針～4本針まで各社販売しております。
私はアシストフックを自作するタイプなので既製品を使うことはありませんが。もし買われるならシーフロアコントロールのものがオススメです。
フックが軽いうえに刺さりも非常に良くアシストラインも適度な張りを持たせているため4本針の長いアシストフックが絡むこともほとんどありません。
自作が難しい方は買ってみて下さい。
ここまで準備ができればあとは釣りをするだけです。
狙いの魚が釣れる日もあれば、こんな魚見たことないというびっくりした見た目のものも釣れたりするのも魅力の一つです。
ロッドの操作もそんなに難しくないので初心者の方にもおすすめできる釣りです。
どんな釣りから始めようか悩んでいる方は中深海ジギングから入ってもいいかもしれませんね。